Aterm MR01LN(BIGLOBE)を実際に使ってみた体験談

BIGLOBE向け端末としてデビュー

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今回レポートするNECアクセステクニカのLTE対応モバイルルーター「Aterm MR01LN」は、2012年8月に登場したもので、BIGLOBEによるMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスである「BIGLOBE LTE・3G」向けの製品としてデビューしました。
この機種が登場した時点ではBIGLOBE経由でのみ入手できる端末となっており(のちに@niftyにも供給)、当時としては割安感のある月額4980円(税込)の「スタンダードプラン」や、月額3980円の「デイタイムプラン」(高速通信の利用時間を午前2時~午後8時に限定)と組み合わせて利用する前提で販売されていました。

MR01LNの参考価格は34800円(税込)ですが、通信サービスへの入会とセットで機種代金が0円、あるいは4980円(税込)になるキャンペーンもときどき行われていました。ちなみに、筆者が所有しているMR01LNは、キャンペーン価格の4980円(税込)でゲットしたものです。

BIGLOBEの場合はAPN設定不要

当時の海外製モバイルルーターや、NTTドコモが取り扱ったドコモ仕様のルーターの場合、MVNOのSIMを差すだけではダメで、ルーターとパソコンをつないでAPN(接続先情報)を設定する必要がありました。

しかし、MR01LNは、BIGLOBE向け端末として販売したことから、出荷時にあらかじめAPNが登録されています。
そのため、BIGLOBEから届いたSIMを本体に差すだけで、すぐにセットアップが完了します。

割安なのはいいけれども、設定方法が分かりにくい・面倒くさいなどの「敷居」が感じられたMVNOの格安SIM(まだ当時は「格安SIM」という言葉そのものも普及していませんでしたが)を身近にしてくれた画期的な端末であると言えるでしょう。

無線子機となるパソコンやタブレット端末などとのWi-Fi接続についても、WPSによるかんたん接続に対応しており、面倒なSSIDや暗号化キーの入力をせずとも楽々と接続できてしまうのは、やはり便利です。

なお、MR01LNのSIMスロットは標準サイズです。
挿入時にはカチっと音がするまで差し込み、取り外すときは、いったん奥に押し込むと、SIMカードの頭が出てくる仕様となっています。

ただ、筆者が契約中のSIMカードはマイクロSIMなので、サイズを変換する下駄(アダプター)をかませてSIMスロットに挿入したところ、厚みが増したせいで抜けなくなり、細いドライバーを使ってSIMカードを取り出すこととなりました。
本体側にとくに不具合などは出ていませんが、下駄の使用は本体を破損するリスクがありますので、できるかぎり避けるほうがよいでしょう。

通信速度は十分に及第点

MR01LNは登場から4年が経っており、今後この機種を中古携帯ショップなどで手に入れて使ってみようと考えている人にとっては、通信速度がどの程度出るのか気になると思います。

そこで、筆者が住んでいる大阪府内で、通信速度を測ってみました。テスト場所としては、通信速度の測定場所として定番化している大阪市内の中心部(特にターミナル駅周辺)では新鮮味に欠けるため、比較的レポートされることの少ない南河内地域や泉州地域で測定してみました。

測定日:2016年11月7日 
無線子機:MediaPad X1

MediaPad X1

【1】大阪市平野区長吉長原

時刻 下り 上り
14:18 27.11Mbps 15.07Mbps
14:19 31.28Mbps 17.82Mbps

【2】八尾市久宝寺(JR関西線・久宝寺駅前)

時刻 下り 上り
14:34 25.09Mbps 19.67Mbps
14:35 18.87Mbps 17.89Mbps

【3】羽曳野市島泉

時刻 下り 上り
15:05 36.44Mbps 22.52Mbps
15:06 18.93Mbps 21.34Mbps

【4】松原市上田(近鉄南大阪線・河内松原駅前)

時刻 下り 上り
15:22 17.40Mbps 12.16Mbps
15:23 29.30Mbps 8.11Mbps

【5】堺市北区金岡町

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時刻 下り 上り
15:42 13.72Mbps 6.82Mbps
15:43 30.83Mbps 17.16Mbps

【6】堺市堺区東雲町(JR阪和線・堺市駅前)

時刻 下り 上り
15:48 28.80Mbps 19.96Mbps
15:49 30.97Mbps 18.55Mbps

【7】和泉市府中町(JR阪和線・和泉府中駅前)

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時刻 下り 上り
17:12 13.36Mbps 14.77Mbps
17:13 13.16Mbps 20.65Mbps

【8】岸和田市宮本町(南海本線・岸和田駅前)

時刻 下り 上り
17:49 4.64Mbps 45.58Mbps
17:50 5.17Mbps 11.19Mbps

以上のように、合計8か所で、それぞれ2回ずつ測定しました。

場所によって、あるいは時間帯によって、時おり1桁Mbps台の速度が出ることもありましたが、おおむね10~30Mbps台の速度が出ています。

限られた帯域を大勢の利用者でシェアしている格安SIMのサービスでは、NTTドコモなど大手通信事業者の通信サービスよりも速度のばらつきが出やすいとされていますので、場所や時間帯によっては、通信速度がさらに低下する場合もあろうかと思います。
ただ、速度そのものは必要十分に出ており、「何が何でも50Mbps以上が必達!」という人でもない限り、満足の得られる速度だと言えるのではないでしょうか。

欠点もあるが総じて満足度の高いモバイルルーター

MR01LNは、モバイルルーターとして必要十分な性能を備えていますが、欠点もあります。

とくに、Wi-Fi通信の作動中は、本体がかなり熱くなり、冬場は十分にカイロ代わりになるほどです。しかも、本体が高温になっているときは、保護回路が作動して充電できないときがあるのが困りものです。
バッテリーの持ちに関しても、連続動作は6時間ほどが限界で、10時間ほど持つ機種が多い現行のモバイルルーターと比べると、やや心もとない感じがします。

本体のサイズも大き目ですし、せっかく本体に装備されているマイクロSDカードスロットが、単なるカードリーダー的な使い方しかできない仕様となっていることについても、「どうせならNAS(ネットワークを介して利用できるファイルサーバー)として使えるように設計してくれればいいのに」などと好き勝手なことを考えたりもします。

でも、購入価格はたったの4980円(しかも新品)だったわけですし、今も中古品であれば5000円以下で買えて、しかもLTE通信に対応しているのですから、贅沢を言ってはいけませんね。
これからもしっかりと使い続けようと思っています。

※個人の感想です。

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