Pocket WiFi 501HWをレンタルで実際に使ってみた体験談

空港でモバイルルーターを手軽にレンタルできるのをご存じでしょうか?
通称「レンタルWi-Fi」は、訪日観光客だけでなく、海外で暮らす日本人の一時帰国の際にも、とても人気があります。
今回は、実際にレンタルWi-Fiを利用した海外生活者の著者によるリポートをご紹介しましょう。

家族で3年ぶりの一時帰国

私は、普段日本から遠く離れた南半球の小島に暮らしています。家族は、夫(システムエンジニア)、娘(小学5年生)、息子(年長)の4人暮らし。ペットの猫と犬をお隣さんに託して、年の瀬せまる12月10日からの3週間、冬の日本を満喫します!

私は昨年パスポート更新のため単身一時帰国しましたが、家族全員で日本に行くのは実に3年振り。息子に関しては、前回の日本の思い出は何も残っていないので、はじめての日本を楽しんでくれるかな?

過去の一時帰国時の携帯&ネット状況

海外生活者にとって、一時帰国時の携帯確保とインターネット契約はいつも頭痛の種。
3年前の一時帰国の際は、約2か月の滞在ということもありプリペイド携帯を契約しましたが、契約がわずらわしく、一番安価なガラケーを購入したのでネット接続はしませんでした。

1年前、単身一時帰国した時は、プリペイドSIMカードを購入しました。
普段使っている携帯に差し込めば、料金分のネットが接続できる便利なサービスで、電気店、Amazon等の他、空港内の自動販売機でも購入することができます。

しかし…日本で販売していない私のandroidスマホには対応していなく、購入したものの全く使えず結局お金の無駄になってしまいました。珍しい携帯を利用している場合は、よく調べてから購入した方が良いでしょう。

結局、その時の滞在中は、宿泊先のWi-Fiやコンビニ、カフェの無料Wi-Fiをちょこちょこっと繋いで、調べものやメールの返信をしましたが、家族とSkypeしたくても、時差の問題もあり通話できず、これはとっても不便!さぁ、今回の一時帰国はどうしたものでしょう。

レンタルWi-Fiを知る

今回の旅でインターネットに接続したいスマートデバイスは、夫と私のスマートフォン各1台と、タブレットのNexus7、ノートパソコンの計4台。ノートパソコンは主に宿で使用し、一眼レフカメラで撮影した写真の整理とアップ、翻訳やライティングの仕事をちょっぴり行うつもりです。

繋ぎたいデジタル機器が多いことから、「レンタルWi-Fiが良いかな」と、ふっと頭に浮かびました。
同じく海外で暮らす友人が、一時帰国の際レンタルWi-Fiを利用し「便利だったよ!」と言っていたのを思い出したことや、海外生活者でも簡単に契約を結べるのに惹かれたのが大きな理由です。

友人から聞いた時は、漠然と「ルーター=大きい」と思っていましたが、調べてみるとモバイルルーターは手のひらサイズでとってもコンパクト。
これなら、荷物に忍ばせて歩いても気にならないと思いました。

電話を確保する

参照:http://ip-phone-smart.jp/

Wi-Fiが使えれば、メール、ネット検索、SNSの投稿は完璧ですが、唯一の問題は電話ができないことです。LINEなどのSNSを通じて一部の人と話すことはできますが、ホテルやレストランなど電話番号しか記載されていないところは案外多いもの。
その都度、公衆電話を探すのも億劫です。

その問題もまた、先輩の海外生活者に解決策を教えてもらいました。SMARTalk(http://ip-phone-smart.jp/)というサービスです。

申込みすれば、050から始まる電話番号を持つことができ、固定電話・携帯電話・有料の050番号に税抜き一律30秒8円で電話を掛けられます
。初期費用、毎月の月額基本料、解約料はすべて無料で、簡単に登録、アプリをダウンロードすることができました。品質テストのため、友人に掛けてみたら思いのほかクリアな音声で、携帯より音質が良いと感じました。

さあ、レンタルWi-Fiと通話アプリ利用で、一時帰国のインターネット問題が解決しそうです!

プラン色々あり

参考:http://kakaku.com/mobile_data/world-wifi/wifi-rental/

とりあえずレンタルWi-Fiについて調べます。
検索し、最初にでていた価格.comのサイトにアクセス。
そのページで「長期レンタルプラン」「すべての回線」、受取・返却は「空港カウンター」を選択すると、ずらっと各会社の貸し出しているモバイルルーターとレンタル代金が表示されます。
代金は、1日あたり116円~301円ほどまで幅があり、レンタル機器のスペック、利用可能のデータ量、回線速度など、色々ありすぎて何を選んだら良いのかわかりません!

3週間の滞在中、利用するであろうデータ量をシステムエンジニアの夫と試算。移動中、子どもたちはタブレットでYouTubeを観るかも。ネット検索で、サイトをたくさん見るかも。Googleマップを起動したまま、うろうろ道をさまようかも。
お互い仕事を幾つか持って行くので、仕事がらみで色々なサイトを見てダウンロードするかも。撮った写真もどんどんSNSにあげるかも…。など、考えていくとキリがありません。

「ところで、値段はいくらなの?」と夫が私に尋ね、私が「無制限だと6,000円位から6,500円位」と答えたら、「安い!」と一言。私たちが普段使用しているネット料金の半額と聞いて、じゃあ無制限にしようと話はまとまりました。

無制限での値段の安さから、1つの会社に絞り込みました。同会社内で、貸出可能なルーターの種類は幾つかあり、私たちが訪れる予定の都内、郊外、山間部の全てのエリアをフォローしていて、かつ各ルーターのスペックと口コミを調べた結果、SoftBank Pocket WiFi 501HWを選びました。

■SoftBank Pocket WiFi 501HW

利用したい時期が、利用者の増える年末にかかっていたため、念のため利用日の2か月前にネットで申込み完了。代金はカードから即座に引落しされます。
あとは、無事飛行機が飛んで空港で受取するだけです。

受取方法を選ぶ

レンタルWi-Fiの受取は、主に3種類の方法があります。
実際にレンタル会社に赴き受け取る方法と指定住所に送ってもらう方法、そして私が選んだ空港カウンターで受け取る方法です。

受取方法と返却方法は申込時に指定します。空港カウンターでの受取は、日本に到着したらすぐネットに接続できるのがメリットですが、他の方法とくらべ手数料が高くなります。
手数料はレンタル会社によって異なり、また利用する飛行機の時間によっては、カウンターが営業していない場合もあるので注意が必要です。

一時帰国者で、ホテルや実家などのアドレスが使える方は郵送がおすすめです。私たちは帰国してすぐあちこち移動し、宿泊先もホテルではなくAirbnbのみ利用なので、最も確実に受取りできる空港受取を選択しました。

空港での受取

日本時間の12月10日、成田空港に無事降り立ちました。空港に着いたのは定時の14:00。いつもならさっさと空港をあとにしますが、予約したレンタルWi-Fiを受取しなくてはなりません。

早速レンタルWi-Fiの受取カウンターに向かいます。ちなみに、申し込み後私の元に届いたメールは自動返信メール1通のみ。そこには、肝心の空港での受取場所は記されていないので、契約会社のサイトであらかじめチェックしてメモしておきました。

カウンターでは、受付スタッフに名前を伝えればすぐ引き換えられるかと思いきや…、実にたくさんのレンタルWi-Fi会社の総合受付になっているらしく、スタッフの女性に「契約会社はどちらですか?」と訊ねられるも、即答できない始末。
慌ててスマホを空港内の無料Wi-Fiに接続して、受信メールとパスポートを見せて、無事引き換えることができました。

ここまでさらりと書いていますが、最初間違えて3階の返却カウンターに行ったり、スマホを家族に預けていてレンタル会社からのメール確認のため取りに戻ったり…実は1人で空港内を右往左往していました。

私のようにバタバタしないためにも、念のため、契約会社からのメールはプリントアウトし、受取カウンターの場所の地図も印刷しておくとスムーズでしょう。

空港には、「予約なしOK!」と掲げられたレンタルWi-Fiの看板が幾つかありましたが、使用料が割高で、年末年始や夏休みなど利用者が増える時は借りられない場合もあるようです。
なるべく出発前に予約しておくのがおすすめです。

旅のプラン

ここで今回の私たちの旅のプランをご紹介しましょう。成田空港着→東京→つくば→金沢→長野→長野(野沢温泉村)→東京をそれぞれ3~4泊ずつ巡り、12月31日発の飛行機で帰る予定です。

今回の旅では、都市から郊外、山間部、スキー場までさまざまな場所をめぐります。

いざ旅のスタート!豊洲編

豊洲そばに泊まり、観光客気分でお台場、キッザニア、東京ワンピースタワーを巡ります。
キッザニアでは、夫がレンタルWi-Fiを持ち、子どもに付き添い時々分かれて行動しましたが、離れていてもネットはおよそ接続できていました。

ららぽーと豊洲の東急ハンズでは、離れるとすぐネットが接続できなくなっていました。開放的な空間と、閉塞的な空間との違いかもしれません。Fast.comで調べた豊洲でのダウンロード速度の平均は22でした。

つくば編

TXでつくばに移動します。夫との別行動が多い滞在でした。レンタルWi-Fiは主に私が持ち、夫はNTTBPリリースのフリーアプリ「Japan connected-free Wi-Fi」http://www.ntt-bp.net/jcfw/about/ja.html)をダウンロード。
Wi-Fiが通じる、主にコンビニや駅から連絡を取っていました。夫いわく「迷子になると、めんどうくさかった」とのこと。つくばでのダウンロード速度の屋内平均は9.62でした。

金沢編

一路新幹線で金沢に。夫は、東京で用事を済ませた後、一人で金沢に向かいます。
私と子どもたちは一足お先に金沢へ。
「新幹線の中で、きっと子どもたちが動画を見るから!」という理由で、レンタルWi-Fiは私が所有。
案外夫との別行動が多く、不自由そうな夫を見て『やっぱり2台レンタルした方がよかったかな』と頭をよぎりました。

ホームに入ってきた新幹線を見て興奮する息子ですが、いざ新幹線に乗り込むと飽き、途中から2人仲良くYouTube鑑賞。
特に長野駅以降の長いトンネル内では途中、Wi-Fiが途切れることがありましたが、それ以外はスムーズ。兼六園や美術館など、見所の多い土地を充分に楽しみました。ダウンロード速度は、平均10.8でした。
また時々、なぜか圏外になることがあったのですがしばらくすると繋がっていました。

長野編

金沢駅から新幹線に乗って長野駅に。善行寺界隈や長野駅前の他、松本、「真田丸」効果でにぎわう上田や松代などに足を運びました。特にWi-Fiがあって便利だな、と感じたのは、冬の長野を代表する観光スポット「地獄谷野猿公苑」。
世界的に有名な野生の日本猿たちが温泉につかる様子をSNSですぐ発信できたことです。
雪深い山間部でも、Wi-Fiは通じていました。

スキー編

子どもたちに、冬の日本ならではの体験をして欲しくて、野沢温泉スキー場に。
宿泊は民宿で、ごはんも美味しく掃除も行き届いていて快適でしたが、広い部屋の中、電気の差込口はわずか4つ。そのうち2つは、ストーブとこたつに占有されているため、実質2つでスマホ2台、タブレット、デジタルカメラ2台、レンタルWi-Fi、ノートPCを充電しなくてはいけなく不便でした。
次回は、電源タップを持っていこうと思います。

雪深い、山間部の野沢温泉村でのダウンロード速度は平均6.7。
他のエリアより低いものの、ページの読み込みに時間が掛かるなどの不自由さは感じませんでした。
特に息子のスキー初すべり動画を、ゲレンデからすぐSNSにアップでき、遠くに住む親せきや友人に見てもらうことができたのは良い思い出になりました。

東京編

渋谷や新宿から近く、土地勘のある下北沢に宿をとりました。駅前はだいぶ変化していましたが、街並みは変わっていない場所も多くあり懐かしく散策。宿はやっぱりAirbnb。

なんと宿には2つのWi-Fi回線があり、そのうち1つのポケットWi-Fiは、オーナーさん曰く「外に持ち出して使ってね」とのこと。
私たちがレンタルした機器より速度は遅いものの、仕事のメール受信や返信はでき、とても役立ちました。
下北沢でのダウンロード速度平均は19.5。
また宿付属のモバイルルーターのダウンロード速度の平均は12.1。ただし、この数字以上に実際はサイトの読み込み時間がかかりました。

楽しかった旅はこれにて無事終了。「あぁ、また仕事か」と夫が嘆いています。

レンタル機器SoftBank Pocket WiFi 501HWについて

私たちがレンタルした2015年10月発売のSoftBank Pocket WiFi 501HWは、スイッチを入れたら5秒で起動する素早さと、使用するエリアによって、自動で「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」を切り替える「Hybrid 4G LTE」採用で安定した速さが特徴です。

また大容量バッテリーで約10時間のWi-Fi連続接続が可能。私たちは、夜のうちに充電し、朝そのまま持ち歩けば、宿に戻るまで充電なしで利用できて心強かったです。

サイズは幅が約104mm×高さ60mm×厚さ18.2mmで、重さはわずか150g。
ただし、持ち運びの際は、破損防止のためレンタル時付属の2回りほど大きいソフトケースに入れたまま使うので、コンパクトとは言えないものの、リュックサックや大き目のショルダーバッグにポンっと入れられる気軽さがありました。

またこの機器はテレビチューナー搭載で、専用アプリをダウンロードすればスマホやタブレットからワンセグ・フルセグのテレビが観られる機能もあります。ただし、私のスマホのOSが古かったせいか、アプリをダウンロードしてもテレビを観ることはできませんでした。
私たちの場合は、特にオンタイムでどうしても観たいテレビはなかったのですが、テレビを観たい方はリサーチが必要です。

ずっと使用していると、付属のソフトケースの中が熱く感じましたが、危険を感じるほどではありません。付属品はACアダプタとケーブルで、ACアダプタにはUSBコネクタの差込口が2つあり、古いアパートや民宿のコンセントが少ない場所でも、同時に2つのデバイスを充電できとても便利でした。

レンタルWi-Fiの返却方法

返却方法も契約時に決めます。また、もし返却されないとそのまま契約が自動延長されます。
受取と同じく、私は返却も空港を選んだので、空港に到着後すぐ指定カウンターでレンタルした一式を返しました。

用紙にサインと返却日時を記入して、完了。借りる時と異なり、1分も掛からず簡単に終了しました。
ちなみに返却日は12月31日で、その後1月4日にレンタル会社から「返却確認」のメールが届きました。やや日数が開きましたが、年末年始を挟んでいたため、返答が遅くなったのかもしれません。

気になる費用

今回、レンタルWi-Fiの代金は、基本料金4,080円に安心保障サービス946円。空港カウンターでの受取・返却を選択したのでその手数料として1,080円、合わせて6,106円でした。

ちなみに、私が普段生活している海外のネットダウンロード速度を同じくFast.comで調べたところ、平均3.6
…日本よりだいぶ遅いとは思っていましたが、こんなに違うのですね。
また、月々のインターネット料金は、携帯電話1台(1GBの通信料含む。通話料は含まず)とADSLの契約で毎月、日本円にして13,000円ほど。
う~ん、日本のネット環境がつくづく羨ましいです。

レンタルWi-Fiを使ってみての感想

初めて訪れる場所でも、Wi-Fiがあればグーグルマップを起動して迷子知らず。
おすすめのレストランや観光スポットを探すのも簡単で、次回もぜひ利用したいと思いました。

今回は「無制限プラン」を選択したので、使用量を気にせず使っていたのですが、実際のところもう少し安いプランでも大丈夫だったかもしれません。レンタル代がもう少し下がったら、夫と私の2台レンタルすると、より便利で行動の幅が広がるでしょう。

レンタル会社を利用してみての感想は、申込み後自動返信によるメールが一通届いただけだったため、本当に利用できるかちょっぴり不安になりました。
レンタル会社が乱立していて、どの会社が優良店なのかわかりにくいことも、利用者目線では不安になります。今後は、より使いやすく淘汰されていくのかなと期待します。

まとめ

一時帰国者にとって、大変便利なレンタル「モバイルルーター」サービス。
私たちのような訪日外国人や一時帰国者だけでなく、日本で暮らす人にとっても入院、転勤、旅行など手軽に安くネットに接続できることから、利用する方も増えているようです。
今後も、より使いやすい形でこのようなサービスが続いていって欲しいと願わずにはいられません。

※個人の感想です。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ