Aterm MR04LN(U-mobile)を実際に使ってみた体験談

Aterm MR04LNの基本仕様

このAterm MR04LNは価格変動の大きな商品だ。
2016年9月1日にMR05LNという後継機が排出され、旧機種となってしまったがそれまではAmazon.jp内でも2万円台のシロモノだった。
特売でも1万7000円程度の商品だったのを覚えている。
現在の価格推移は¥16,800~¥14,100-といったところまで価格が落ち着いている。

最新機種であるMR05LNはまだ価格的にも旨味がない中、型落ちとなったMR04LNは今の狙い目だろう。

現在、このAterm MR04LNでipod touchを2台とレノボタブレット1台、更にキンドルファイアタブレット1台のモバイル計4台をインターネット接続させている。
使用プロバイダは「U-mobile LTE使い放題プラン ¥2,480-」をチョイス。

このAterm MR04LNは、デュアルSIMに対応しているため、国内SIMを格安SIMとキャリアSIMで使い分けたり、海外SIMと国内SIMで世界中でインターネット環境を網羅しておける優れものだ。
Bluetoothテザリング機能も搭載しているため、Wi-Fiよりも電池消費量を抑えた無線接続を可能にしている。
パソコンとの接続の際には「クレードル」を使うことで回線速度を飛躍的に向上することが出来るそうだが、今回は自宅にインターネット環境が整っていることから購入を見送った。

「LTE-Advanced」という通信方式により、最大下り速度が300Mbpsと脅威の速度を出すポテンシャルを秘めている。
このLTE-Advancedは、「5G電波帯」と「2,4G電波帯」との2つの異なる周波数を使い分けることで回線の速度と安定性を保つという特性を備えている。
そして、何よりも嬉しい「SIMロックフリー」なのは外せないポイントだろう。

基本仕様と実際の使い勝手の違い

この「Aterm MR04LN」について、メーカーの発表している基本仕様と実際の使い勝手とを比較してみたいと思う。

まず、この機種の最大の特徴でもあるデュアルSIMだが、これはなかなかの優れものだ。
格安SIMは、格安が故にかなり使用条件が限定されるのがネックなのは致し方ないことなのだが、そこにキャリアSIMを合わせることで動画のカクツキや回線速度を最大限まで(キャリアSIMの最大限)使い切ることが出来る。

海外SIMは、日本国内で使用する際には特に必要とはしないだろうが、国際便のCAのような国をしょっちゅう往復するような職業であればかなり重宝するシロモノだろう。

但し、このデュアルSIMの最大の欠点は「SIMの切り替えに時間がかかる」ことだ。
SIM1とSIM2を切り替える際に、平気で1分近く時間を要するのは頂けない。
高速回線のキャリアSIMを使いたいのに格安SIMとの切り替えに時間を使っていては、下手をしたら格安SIMで検索したほうが早く用が済んでしまうこともあるほどだ。

Bluetoothテザリングによる電池温存の回線接続との謳い文句だが、正直この効果は感じられない。
電池温存効果よりも、トラックの無線などに影響されて回線切断が多いほうが気になる。
遮蔽物もなく電波障害も無い拓けた場所であれば、Bluetooth効果は発揮されるだろうが、正直ビルがそびえ建ち電波の飛び交う都会ではっ効果なしと言えるだろう。

クレードル接続に関しては、わざわざ検証するまでもなく備え付けの家庭用・マンション用の回線を使うべきだ。
なぜなら、格安SIMにしろキャリアSIMにしろ「通信制限」に囚われたインターネット環境だからだ。
この通信制限だが、高画質画像にて映画を2本見るだけでパンクするほどヤワな契約内容になっている。
いくら使い放題を謳っていても、本当に使い放題なわけではないのだ。
この通信制限にかかってしまうと、LINEはおろかメールすら速やかに送ることは出来ない。

LTE-Advancedのポテンシャルを引き出すことは到底無理だろう。
ベンチマークテストでも、120Mbpsも出たら奇跡と言えよう。
しかし、回線接続の安定性はなかなかのもので、5G電波帯と2,4G電波帯を切り替える際は意外なほど早い。
しかし、一度2,4G電波帯に落ちてしまうと、画面上で5G電波帯の利用を解除しなければならないのが惜しいところだ。

SIMロックフリーは間違いなく必須な機能だ。
わざわざキャリアなどのロック解除に毎度課金請求されていたとしたら、モバイルルーターは世の中から撤廃されるだろう。
このAterm MR04LNの嬉しいところは、海外SIMも使えるというところだ。
国内のSIMが使えるのは当たり前だが、海外のSIMが使えるということで他の機器を新たに買い揃える必要がない。
正に一石二鳥な商品だ。

なぜモバイルルーターを使うのか

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各キャリアでスマートフォンを契約してしまえばインターネットに接続するのはわけなく出来る事だが、実際問題スマートフォンを使いこなせている人がどれだけいるだろうか。
電話機能、インターネットサーフィン、音楽プレーヤー、メモ、ゲームとその程度しか使わないのであればスマートフォンはその機能の欠片しか使われていないだろう。
スマートフォンは携帯電話ではなく、手のひらサイズのパソコンなのだ。

私は外出時はノートパソコンを持ち歩くためスマートフォンはほぼ必要としない。
スマートフォンと同じように使うのであればタブレット端末で十分なのだ。
かけ放題+パケ放題の契約だけでもおよそ毎月¥7,000程度が固定費となるが、ガラケーに格安SIMであれば約¥3,000でお釣りが来る。
その差¥4,000−は年間¥48,000−もの節約になる。
モバイル端末は月額制のものではないので、購入さえしてしまえば固定費としては何もない。
各機器で使い分けをする都合上、スマートフォン契約よりもモバイルルーターを持ち歩くほうが断然節約になるのだ。

他のモバイルルーターとの比較

この比較に関して、私個人が使用してきた実際の感想となる。
使用状況や環境によって機器に対するストレスなどは個体差があるうえに、プロバイダの違いによる回線速度の違いもある。
よって、この限りではないことを予め了承頂きたい。

Aterm MR04LNを使用する以前に「Poket Wi-Fi GL01P」と「Poket Wi-Fi GL04P」の2機種を使用していた。
どちらもプロバイダは「E-mobile データ通信無制限¥1,880−」という格安プランだった。

GL01Pに関しては、使用途中1年未満に電池充電状況が悪くなり機種交換を経たが、その後リコール発表により後継機のGL04Pへと自動的に機種変更された。
しかし、電池の消耗さえ目を瞑ればGL01Pはかなり優秀な機種だった。
GL04Pと比べても、規制事態が少なかったため回線速度が断然に早かった。
その頃のベンチマークが残って無いのが悔やまれるが、都内でのベンチマークはコンスタントに下り64Mbpsを記録してくれていた。

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一方、GL04Pに至っては、同じ場所同じ時間であっても下り最大値で50Mbps前後とかなり抑えられた使用になっていた。

現在のMR04LNはというと、格安SIMで下り最大値38Mbpsとかなり渋い結果が出ている。
場所によってはもう少しまともな結果を残してくれるのか、はたまたこの格安SIMではこれ以上出て来ないのかは検証してみるしか無いが、現状U-mobileの格安SIMではこの結果にとどまっている。

MR04LNの使用感

外観に関してはかなり男性的な作りとなっている印象を受けた。
マットブラックで統一されたフォルムは、存在を主張することなく自分が裏方であることを示しているかのごとく、それでいてバックパネルにはNECの文字が刻み込まれていて、あたかも1級品であることを誇示しているようにも見える。

今までの2機種との違いは大きく2つ。
「角が角張っていること」と「タッチパネルになった」こと。
角張っていることで、かばんの中で機械が暴れていると財布にキズが付くのには参った。
早々に財布と別離出来るかばんへと持ち替えるほどだ。
タッチパネル操作となったことで、誤操作することが増えたのも問題だ。
5G電波帯で快適にインターネットを使っていたかと思うと、急に2,4G電波帯への強制移行に陥り不快になることもしばしば。
Wi-Fi自体を切断されることなんてかなりの頻度であるだろう。
このタッチパネルに関しては改善の余地があると感じている。

そして、モバイルルーターの一番肝心な要素。
バッテリーの消費量だ。
これは合格点をあげても良いのではないだろうか。
常時4台体制でWi-Fi接続されているにも関わらず、半日以上バッテリーが生きている。
さすがに12時間までは持たないにしろ、am8時からpm18時まではしっかりと残量を残している。
かなりのヘヴィーユーザーであっても対応しきれるレベルだと感じている。
重さに関しても特に気になるほどの重さに感じていないのは私だけかも知れない。

ノートパソコンを持ち歩いたり、タブレットを持ち歩いたりしていると、それ以下の重さの電子機器は大した重さにならない。
むしろケースの中に入れてしまったら、こんな小さなモバイルルーターなんて重さの欠片も感じることなんて出来ないだろう。

MR04LNをフル活用させた感想

現状4台のモバイル機器をWi-Fi接続しているが、その全てでYoutubeを再生させてみた結果、見事にフリーズした。
カクつく程度では済まずに、全く読み込まなくなってしまった。
しょせんモバイルルーターなのだと感じた瞬間だ。
最大で16台もの機器を接続できるといっても、その全てを同時の最大限に使用できるほどのキャパシティは無かったようだ。
これを完璧に全ての機器が使用できるレベルにするには、何らかのブーストが必要だろうが、そのブーストを受け入れるインターフェースが無いので、この辺りもまだまだ改善の余地がありそうだ。

家庭用無線ルーターとMR04LNの比較

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現在私の使用している家庭用無線LAN親機は「NEC Aterm WG1800HP2」であり、MR04LNとは兄弟のようなものだ。
接続のLANケーブルのグレードアップがまだ済んでいないのでカテゴリ5eとギリギリ11acに対応しているレベルなので期待は出来ない。
5回のベンチマークテストで、下り速度の平均値を出してみたいと思う。

WG1800HP2
1回目17,81Mbps 2回目42,70Mbps 3回目41,24Mbps  4回目41,89Mbps 5回目39,98Mbps

MR04LN
1回目0.87Mbps 2回目0,97Mbps 3回目1,37Mbps 4回目1,79Mbps 5回目1,30Mbps

平均値を取るまでもなく圧倒的大差で家庭用無線LANの勝利となったが、平均値としては約37Mbpsとなった。
有線接続した場合は更にこの結果の比では無い。

さらに言えば、MR04LNの方は5G電波帯のハンデをもらった結果でもこの大差とは驚きだ。
試しにWG1800HP2を5G電波帯で計測してみると、驚くほどではないがやはり速度は違うようだ。
1回目44,87Mbps 2回目51,59Mbps 3回目38,33Mbps 4回目47,96Mbps 5回目41,63Mbps
上りに至っては237,36Mbpsを記録した。

ここまで違いが出てしまうと、しょせんモバイルルーターだと言わざるを得ない結果だ。
しかも、家庭用無線LANはまだ配線のカテゴリが低いため余力があるような状態だ。

少しでも早いモバイルルーターを探したところで、20Mbps程度の速度も出ないものでは快速なんて到底呼べない。
この辺りを考えると、やはり規制のかかっていなかったGL01Pはとても優秀であった。
現状、モバイルルーターの可能性はそう悪いものではないと感じている。
ただ、誇大広告し過ぎていて、実際に使用する側としてはもう少し実測値を踏まえた数値を公表して欲しいと願うばかりだ。
そして、新たに世に発表される商品に対する規制の緩和が無ければ、モバイルルーターは各キャリアの価格競争に飲み込まれて廃れていってしまうと危惧している。

速度が遅くてもモバイルルーターは便利

スマートフォンを利用しない私にとってモバイルルーターはインターネット社会との繋がりを保ってくれる唯一の門だ。
自宅にいる時間であればインターネット環境が整っているが、家の外に一歩出ればモバイルルーター無しではメール一通受け取ることは出来ない。

外出先で今以上の回線速度を求めるかと聞かれれば答えはNOだ。
そりゃ回線速度は早いに越したことはないが、現状困っているわけでもない。
むしろ現状の速度のまま使えているのだから後は価格で勝負して欲しいと思ってしまうほどだ。
だが、多くを求めれば必ずどこかに歪が生じるのは世の常である。

今より3年先にはまた多くの変化を迎えるだろうし、その頃にはきっとモバイルルーターでも実測10Mbps程度は叩き出してくれているだろう。
下手をしたら今の大きさすらも半分以下になっているかも知れない。
軽く・小さく・快速に
そんな未来になった時、それに対応していければ十分だと感じる。
良い所を伸ばし、不足しているところは補うことで開けてゆく未来は、少なくとも現状よりは進歩しているはず。

今後のモバイルルーターの進むべき道

現状メーカー公表されている数値がどんなところでも計測して確認できなければ、タダのデータでしか無い。
データは実測ではなくテスト結果であり、シビアコンディションは想定外になる。

しかし、現実に使用する場は家の中であったり、外でも遮蔽物だらけであったり、電波の薄い高地だったりもする。
現在は地上のアンテナにより配信されている電波を利用したサービスとなっているが、いずれは衛星電話と同じように宇宙配信のものとなっていかなければ電波の網羅は難しいだろう。
その頃にはきっとモバイルルーターという子機はなくなっているかも知れない。

単なる電波受容体があれば良いGPSのようなものがあるだけで、世界中どこでも電脳世界で情報を得ることが出来るバーチャルシステムが出来上がっていくかも知れない。

ただ、今現在はモバイルルーターのおかげで仕事の形すら変わってきている。
インターいネットが新たな産業の場となるように、今は格安SIMなどの事業を後押しできるように世間がある程度理解を示してくれるように働きかけなければならないし、今後モバイルルーターだけでなく、インターネットを取り巻く事業に期待したい。

※個人の感想です。

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