Wi-Fi STATION HW-02G(docomo)を実際に使ってみた体験談

はじめに

わたしはフリーランスのライターですが、いわゆる「ノマドワーカー」的な色合いが非常に薄い仕事のやり方をしています。
基本的に作業はほとんどすべて自宅で行い、ときどき気分転換や仕方のない事情があるときだけ、モバイルノートパソコンとモバイルWi-Fiルーターを持って外出先でも仕事をするようなイメージです。

何か調べ物をするときにも、スマホを見るぐらいだったらパソコンを開いた方が早い、というタイプでスマートフォンへの依存度がかなり低い生活をしています。

自宅では光回線を引いていて基本すべてそちら経由で通信を行うこともあり、スマートフォンとモバイルWi-Fiルーターはパケットパックを共有するプランで、かつ、月々2GBという小容量で十分にやりくりができています。

モバイルWi-Fiルーターを持つようになったきっかけ

実のところ、仕事上の理由からモバイルWi-Fiルーターを持たなければいけなくなった、と言うことではありません。

わたしは、ギーク、ナード、PCオタクなどと言われるタイプに近い人間で、特に深い理由もなく「モバイルWi-Fiルータを使ってみたい」それがまず最初の理由になっています。

後付けで、「そういえばこれでどこでも仕事ができるようになったのか」がついてきました。
踏ん切りをつけさせてくれたのはドコモの新料金プランでのパケットのシェアオプションと、モバイルルータのサポートサービスの存在です。

様々な割引や端末の分割料金なども込み込み毎月1,007円の追加料金で、モバイルWi-Fiルーターを維持できています。
この料金のお手軽さも大きかったです。

使っている端末

今利用している端末はドコモのファーウェイ製端末「Wi-Fi STATION HW-02G」です。

契約当時最新の端末のうちの一つで、キャリアアグリゲーション(CA)にも対応していて最高262.5Mbpsの論理通信速度を実現しています。

ただ、わたしの住んでいる地域ではCA可能な環境はやってきておらず、最高150Mbpsでの通信環境になっています。

本体サイズはやや厚みがありますがかなりコンパクトで、サイズ感はこんな感じです。隣はXperia Z5です。

Wi-Fiの電波のブースター機能もあるクレイドルが付属しています。

クレイドルには有線LANポートも付いていて、HW-02Gを本格的に据え置きルーターとしても利用できる機能も備わっています。

外出先での作業はこんな形で

外出先で作業を行うときには、モバイルノートPCのVAIO pro 11か、ASUSの2in1パソコンであるT90Chiのいずれかと一緒に持ち出すかたちになります。

荷物を少しでも小さくしたいときにはT90Chi、出先で本格的に調べ物もしつつの作業を行わなければならない場合には、画面の解像度の高いVAIOのほうに頼ります。

ちなみにどちらもOSはWindows 10です。

外出先での使用感

HW-02Gとの接続はどちらも無線LAN(Wi-Fi)経由で行っています。

一度HW-02Gと接続できてしまえば非常に安定した通信が行えることがほとんどです。
通信速度の方もあちこちのWebサイトを巡回しながら調べ物をするには十分な性能があります。

さすがに自宅の光回線経由のネット利用ほどのスピード感はありませんが、ADSL時代のネット利用並みかそれ以上の快適さは実現できていると思います。

T90Chiのほうは無線LANでの接続に全く問題はないのですが、VAIOのほうはまれに接続に失敗することがあります。一度、接続が失敗すると、Windows 10の無線LAN接続用の機能が死んでしまうことが多く、OS再起動が必要になります。

HW-02Gとの相性に若干問題があるのかもしれません。

また、フリーWi-Fiがたくさん設定されているカフェなどでは、無線LANで2.4GHz帯の電波を使っていると接続がやや不安定になるケースがあります。

こういった場合には、電波帯を5GHzに切り替えることで対処可能な安心感があります。有線のUSBケーブルで結ぶUSBテザリングも利用できますが、そこまでの必要性を感じたことはありません。

5GHz帯の無線LANを利用するには気象用レーダーの電波との干渉を調べる必要があって、そのチェックのために1分弱の時間が必要です。この部分だけはちょっぴり我慢が必要ですが、接続の安定性にはかえられません。

実通信速度

データ通信だけを割安に行うならば今は格安SIMを利用する手もあります。一時、そちらの利用も考えましたが、携帯回線経由の通信データ量の少なさから契約は見送っています。

また、大手キャリアならではのメリットとしては、朝夕の通勤時間帯や、平日昼休みの時間帯の通信速度の落ち込みの少なさがあります。
このメリットは小さくないと思いますので、当面、回線はドコモの回線を使い続けることになると思います。

VAIO pro 11とHW-02Gを無線LANでつないで、BNRの速度測定サイトで時間帯を変えて2度測定を行ってみました。
結果は以下のようになっています。

9:30

1回目 3.87Mbps
2回目 9.93Mbps
3回目 10.78Mbps
4回目 6.65Mbps
5回目 9.80Mbps

12:55

1回目 8.85Mbps
2回目 1.08Mbps
3回目 7.08Mbps
4回目 8.02Mbps
5回目 13.32Mbps

とびきり速い値ではなく若干の速度のばらつきもありますが、十分に実用的な転送速度が出ています。

また、昼休み時間帯の終わりに近かったせいもあってか、このときは12時55分の測定でも朝の時間帯とほとんど同じ通信速度が出ていました。

格安SIMでは場合によっては、昼休み時間帯には1Mbpsを大きく下回る通信速度まで落ち込むケースも多々ありますので、この部分には大手キャリアのメリットを強く感じます。

モバイルWi-Fiルーターを使うようになって変わったところ

今の仕事はネットにつながる環境があって、あとはパソコン一台あればどこででも作業できる内容ですので、モバイルWi-Fiルーターを持つようになったおかげで仕事が場所と時間に縛られなくなりました。

別の用事で出かけたときの空き時間に、ちゃちゃっとネットにつないで1本原稿をまとめる、などと言うことがとても気楽に行えるようになりました。

結果としてとても時間を上手く使えるようになったと思います。いろいろな待ち時間を無駄にしなくてすむようになりました。

また、わたしにとっては様々な情報収集のためにはスマートフォンでは足りないことが多く、可能であればパソコンを使いたいケースの割合が高くなります。

そういった要求にも簡単に答えてくれる装備を持てるようになったのは、色々な面でかなり大きなメリットがありました。

フリーWi-Fiもあるけれど

外出先でネットに接続したい、というニーズを満たすには、無線LANホットスポットとか公共無線LANと呼ばれるサービスもあります。また、最近は誰でも無償で利用可能なフリーWi-Fiのサービスも充実しつつあります。

こちらを使うのであれば、転送データ量もあまり気にすることなく、制限の少ないネット利用が可能になります。

ですが、個人的にはセキュリティ面での不安をどうしてもぬぐいきれません。

同じ無線LAN、Wi-Fiスポットに接続したパソコン同士は、基本的には同じLANにつながった状態になります。具体的には、Windowsパソコンであればエクスプローラのネットワークの項目の中に、他人のパソコンが出現することになります。

これはもちろん、逆に他人のWindowsパソコンからも自分のパソコンが見えるようになってしまうと言うことです。

ファイルやフォルダの共有設定を間違えなければ、通常は自分のパソコンの中の情報が漏れることはありませんが、それでも仕事に使うパソコンをそのような状態に置くことにはちょっと不安を感じます。

そういう点では、外出先でも自分専用のLANを組んで安全性の高いネット利用が可能なモバイルWi-Fiルーターには、とても高い利用価値があると感じています。

スマートフォンのテザリングを使ってもモバイルWi-Fiルータと同じことは可能なのですが、緊急連絡手段にもなり得る「電話機」であるスマートフォンは、できれば通話以外の機能からフリーにしておきたいという気持ちもあります。スマートフォン側のバッテリーへの負担も減りますし。

そういったこともありますから、スマートフォンとモバイルWi-Fiルーターの両方を持つメリットもきちんとあると思います。

HW-02Gのメリットとデメリット

HW-02Gを使ってきて感じる最大のメリットは、やはり通信の安定感でしょう。

VAIOとの無線LAN接続側の相性で微妙な弱点もありますが、一度つながってしまえば、非常に安定してほとんどどこでもそれなりに高速の通信を行えるというのは、とても大きな安心感があります。

パソコンでWindows 10をメインで利用するようになってから、マイクロソフトのクラウドストレージであるOneDriveを日常的に使い倒すようになっていますが、出先での仕事などの際にはこれがとても有効に利用できています。

OneDriveをWeb経由で利用すると、マイクロソフトOfficeをインストールしていないパソコンからでもオフィス文書を参照できますから(Office Online利用)、活用範囲もぐっと広がります。

また、HW-02Gのハードウェア的なものとして、ユーザーがバッテリー交換できる構造になっている部分もありがたいところです。

使用頻度的にバッテリーがへたるところまで使い込むことは考えにくいのですが、何らかの事情でバッテリーがダメになったときに、本体丸ごとNGとはならない安心感があります。

ここまでの利用ではデメリットらしいデメリットはほぼないのですが、ネット動画を見続けるなど通信をずっとし続けるような使い方では、恐らくバッテリーでの駆動時間には不満が出ることになるかもしれません。

本体サイズが小さい分バッテリー容量も少なめで(2,400mAh)、そのあたりが連続使用時間に効くことになりそうです。

あとは電源OFFの状態でのバッテリーの消費が思いの外ある、という点は使用する上では注意した方が良いかもしれません。持ち出して利用する前には、電源を入れて残りのバッテリー容量をチェックしておく方が安全でしょう。

今後のHW-02Gとのつきあい方

今後も事情が大きく変わらない限り、HW-02Gはネット接続のリリーフ投手的な立場で使うことになると思います。たまの外出先で仕事をしなければならなかったときの救援用、的な位置づけですね。

環境の変化で携帯回線経由のネット利用を大量に行う必要が出た場合には、データ容量の大きな格安SIMの導入も検討することになるかもしれません。

ドコモ系のMVNOであればHW-02GのSIMロックを解除する必要はないはずで、APNの設定のみで使用できるはずですから。

また、出張などで行き先に通信回線が用意できない場合には、専用クレイドルも使う形の据え置きルーター的な使い方も可能性としては考えられます。

なんにせよ、今の維持コストであれば、モバイルWi-Fiルータを持っておく価値は色々な観点で大きかった、というのがここまでの結論です。

※個人の感想です。

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